家が建ったときは両親が「本当によかった」って喜んでくれて

本当に自分の家が形になったことを父がすごく喜んでいて「本当に良かった、良かった」って凄いいつも言ってましたからね。本当にありがたいです、本当に。

すごく安心できるっていうか、自分で不思議なくらい。文句ひとつなしに。私たち家族で話しながらでも、別に何も違和感なく、「自分たちの家だ」って思えるってのは凄いことだと思います。

これまでは、色んなところで住んで、賃貸住宅とか、小さいマンションとか入ったり、大阪の家とか、ちょっと暗い家も住んで、父親が気分悪そうな顔してることの、そういうイメージの方が多かったけども、

(この家では)全然それはやっぱり気持ち良く、もう本当にできたんだから凄いなと思います。本当にそれは思います。

人の家が苦手な父が、住育の家だと気持ち良いと帰りたがらなかった

もうそろそろ終の住処をみたいに思っていたときに、住育の家を見せてもらえたっていうのはすごく良かったと思います。

父親は、人の家に行くともう、自分から帰りたがるタイプだったんですけども、住育の家に行った時は、一番最後までソファーに横になって。私らが「帰ろう」って言うまでくつろいでいました。
もう、あんなにくつろいでいる父を見たのは多分初めてかもしれないなと思うぐらい。

で、帰る時に宇津崎さんに「同じ家を建ててほしい。」ってお願いしてて。あれが本当にこの家を建てることになったきっかけですね。本当にありがたかったです。

多分明るかったこととか、気持ち良かったんでしょうね。そうじゃなかったら、父は長居なんかしてないですよ、多分。

これで良いと思えたんだろうなと思います。他のお風呂とか、トイレとか、2階とか、何にも見てないのに「それ凄いな!」って今でも姉と言ってます。「あの父親がそこまで言うなんて!」みたいな。それは本当に思いました。

この家を建ててから、心のゆとりができて、家族の話も聞けるように

ちょっと素直に話が聞けるようになったかな?って。ちょっと心のゆとりとか。まぁ、全てではないんですけどね。でも凄くそういう心のゆとりとかはできたと思うんですよね、前に比べたら。

家にいる時間も長くなってるし、その分ほんとだったら、なんかこう、言い合いしそうなとこなんだけれど。

昔のことをずっと根に持ってることがあるんですよね、父親は。それをずっと言ってたんですけど、あんまりそれを言わなくなったかなって。それよりはなんかこう、「気持ち良い」とかそっちの方をよく言ってましたね。

介護も家事もとっても楽で片付けるのも楽な家

家事は楽です。もう、どれだけ楽か、もう本当に。こんなに楽して良いのかみたいなところも思うくらいに。

介護がどうしてもあったので。でも、介護自体が凄く楽だから。それはもう格段に違いましたから。まず介護変わりましたし、家事の導線も凄く楽だし。

今度反対に、片付けるのが苦じゃなくなってる。何からしたら良いっていうのが、なんかこう、ゆとりを持ってできるから、凄くそれは楽ですね。片付けるのも楽にできるから。もう本当に、全然違いますね。

介護が楽な住育の家だったから父の最期をこの家で看取れた

介護しようと思ったらできるっていう。何ていうのかな、住育の家だからできるんだろうなって凄く思います。楽に入りやすかったっていうのが。

介護度がどんなに上がっても多分行けたんだろうなって。一番悪い要介護5になりましたけど、それでもスッと行けたのはありがたかったです。本当にもそうじゃなかったら多分、もうどれだけ大変だったろうなって思うと。

もう本当に、住育の家にたどり着かなかったら、そんなの多分できなかったんだろうなって。もう本人が本当に最期まで家で送れたのかどうかわからないかなって。それは本当に思います。本当にありがたかったです。

最期は自分の家に誰だって帰りたいですよね?病院にいてもどこにいても、多分帰りたいですよね。まぁ、家に帰って最期を過ごせるっていうことは、多分本当は少ないと思うんです。

私はそれができたことが良かったと思うし、まぁ、まず本人が「帰りたい」って。
帰りたいと思って帰ってくれたのもそうですし、本当に最期家で送れたことは本当に良かったと思います。

家は高い買い物だから、今だけじゃなく一生のことを考えて建てること

リフォームするにしても、家を建てるにしても、そんなに安いものではないですよね?せっかくするんだったら、本当に安心して暮らせるとか、先を考えて、少しでも。その時にできることって言うのかな。

今こんな家が良いってそれは誰だって多分思うと思うんですが。そのもうちょっと先のなんか、自分たちが弱った時とか、若い時でも怪我したりとかする場合もあるし、そういう時のこともなんとなく考えておいたらとか。

介護ができたら多分何でもできると思うんです。そのプラスの部分で、私は住育に関われたから今ココで「良かった」ってお話しできるわけだから。そこに、ちょっと住育視点っていうのが入ってきたら、もっと良いんじゃないかなって思います。